【センター】【現代文】センター試験(秘)裏ワザ大全 国語
オススメ度:???
著者:津田秀樹
対象:センター現代文が安定しない受験生
本書の特徴
選択肢だけで、本文を読まなくてもセンター現代文は正解を導くことができる!という内容を唄った本でまさに邪道感がすごい本である。
要は問題を作っている側からどの様に不正解の選択肢を作るかをよく考察した上で選択肢を吟味して正解を導くという本。
よく言われる現代文の不正解の手法として
- 正解と逆
- 内容の誇張(独特の表現がある)
- 本文に書いていないが、一見正しいことを言う
など、よく知られているものはある。
実体験
センター試験の本番を本文読まずに解き進める度胸はなかったので、私は受験生の頃はこの本を読まなかった。
しかし、選択肢を吟味する上でテクニックとして知っておいて良かったかもしれない。
本文をしっかり理解して王道の解き方の方がいいだろうと考えて、裏ワザ大全を読まなかった。変なテクニックを身につけて、正解から遠ざかるのも怖いと考えた。
結果、センター現代文は大失敗であった。
もしかしたら読んでおけば、不正解を選ばずに済んだかもしれない。
受験というのは、みんなどこかしら後悔はあるものだと思う。
読むかどうか?
読まずに失敗するのと読んで失敗する?
チャレンジして失敗する?チャレンジせずに諦める。
ダメなのが分かってて告白する?しない?
人生には色々な後悔があると思う。
どちらが後悔が大きいだろうか?
分からないが、長い時間経って、やってダメな後悔よりも、やらなかった後悔の方が後悔の度合いの方が大きいのではないだろうか。
何かとやらなかった後悔というのは後をひくものである。
私はセンター試験の現代文で失敗した(点数は忘れたが、確かに失敗した)。
裏ワザの本を読まなかった。その時は、裏ワザの本、読めばよかった!!と後悔したのをよく覚えている。結果が違ったかどうかは定かではないが、読んで失敗しても、後悔はなかった様に思う。色々考えた上で、読むという選択をして、その結果センター試験の選択肢に惑わされた挙句に不正解を選んだとしても、スパッと割り切れた様に思う。
ちなみに、この本の様に実際に選択肢だけで正解を導くことができるぐらいに選択肢を吟味できる人は、本文を読んで解答しても正解にたどり着ける様な読解力のある人だろうと考えている。要はそういうことなので、選択肢を吟味する時の考察のアプローチの一つぐらいに思って読んでみてはいかがだろう。
毎年の様に出版されていて、10年以上の歴史があることから、同じ様な悩みを持つ受験生はまだまだ存在するだろう。
一生を左右するかもしれないセンター試験で本文を読まないで解答する度胸のある人は滅多にいない気もするが、選択肢に惑わされるなら一読しても良いかもしれない。
後悔の念を込めて、本書を取り上げることにした。
健康の結論 堀江貴文 大腸がん
以前のホリエモンの執筆した書籍、健康の結論に関する記事を書きます。
この本は2年前の本であるが、すごく良い本なので解説していきたい。
「大腸がんで毎年5万人が亡くなる」
現在の日本の死因の第一位はがんです。
その中でも1位は肺がんですが、2位が大腸がんになります。
そして、大腸がん死亡数は年々著しく増加しています。*1
大腸がんが増加傾向にある理由は、日本社会の高齢化や食事の欧米化など様々なことが言われていますが、根本的な原因は一つではなく、様々な要因が重なって起きていると考えられます。
「検査で早期発見できれば90%以上助かる」
この90%が実際のデータに基づいているかどうかは不明であるが、私個人の意見としては、大腸カメラを2、3年に1回程度受けていれば98%ぐらい大腸がんを予防できると思います。あくまで個人的な意見で客観的なデータはありませんが、肌感覚として、大腸カメラでほぼ完全に大腸がんを予防できると思います。
大腸カメラでほぼ完全に大腸がんを予防できると考える理由は大腸がんの発生過程にあります。
大腸がんはいきなり大腸がんとして現れるケースは少ないです。ほとんどはadenoma-carcinoma sequence (腺腫ー癌連関)と呼ばれる発生過程を辿ります。
大腸腺腫の状態から数年経過すると、一部が大腸がんになります。その大腸がんが発育して進行して行きます。
なので、数年に1度大腸カメラを受けていれば、adenoma(大腸腺腫でありポリープ)の段階で切除することができます。腺腫ならば癌ではないので、きちんと切除すればそれで治療完了です。
「大腸ポリープは1個も100個も取る値段は同じ」
これは日本の保険診療のシステムに基づいているのですが、切除した個数で値段が決まるわけではありません。1個と0個では数千円ほど自己負担が変わると思いますが、1個取ればあとはそれほど値段は上がりません。ポリープを切除しても1万円代で大腸カメラを受けることができると思います。
「大腸カメラは眠っている間に終わる」
麻酔を使うか否かは好みにもよりますが、少し眠くなってうとうとする薬(鎮静剤)を使用すれば眠っている間に終わります。
前処置も検査中も技術や内視鏡自体の機械が改良されており、それほど苦痛なく大腸カメラを受けることができます。
私も大腸カメラを受けましたが、その時の感想を書いています。
「40歳を過ぎれば毎年1回便潜血検査を」
実際大腸カメラを数年に1回受ければ問題ないですが、少し抵抗がある人はいるかもしれません。結局どうしたら良いのか?
答えはズバリ40歳を過ぎれば毎年1回便潜血検査を行い、陽性(便に血が混じる)ならば大腸カメラを受ける。これでほぼ大腸がんは完璧に防げると思います。
*1:人口動態統計
術後補助化学療法とは
術後補助化学療法とは?
R0手術(手術で完全に治癒できたという意味の手術)が行われた治癒切除例に対して、再発を抑制し、予後を改善する目的で術後に実施される全身薬物療法のことをいいます。
要は手術で治ったはずだが、目に見えない、CTやMRIなどでも写らない微小な癌を薬で小さいうちに叩いておこうという考え方に基づいて手術後に実施される抗がん剤治療です。
大腸がんの術後補助化学療法
適応:最終ステージⅢとhigh riskのステージⅡの大腸がん
- オキサリプラチン併用:ゼロックス(ゼローダ+オキサリプラチン)もしくは FOLFOX(5-FU+オキサリプラチン)の2種類
- フッ化ピリミジン単独療法:ゼローダ単剤、5ーFU単剤、UFT、S-1の4種類
大腸がんは計6種類のメニューがありますが、実際は上記2パターンに分けられます。
胃がんの術後補助化学療法
適応:最終ステージⅢとhigh riskのステージⅡの胃がん
3のS-1+ドセタキセルに関しては2018年のガイドラインに掲載されていないですが、
ステージⅢの胃がん術後はS-1よりもS-1+ドセタキセルが有意によかったという最新の論文があり、2018年米国臨床主要学会で名古屋大学が発表し、次回のガイドラインは書き換わる予定となっています。
このように、少しずつですが、より良い治療の開発がいまも進んでいます。
膵がんの術後補助化学療法
- S-1の内服半年間
- GEM(ジェムザール)半年間
- GEM+ゼローダ
- modified FOLFIRINOX*3
3.4.に関しては、弱い推奨度となっています。
いずれの治療も少しずつではありますが、新しい組み合わせや新薬の開発などがあり、より良い治療が実施されるようになっています。
受験するなら東大以外あり得ない?
受験するなら東大以外あり得ない?
ホリエモンの本「スマホ人生戦略」に堂々とこのような題名が掲げられていた。
医学部に関しては、医師免許を取るのに必要なので、それも別で考えて良い。
要は東大に入ることのメリットに関して言及している。
英語はスタディサプリを推奨しており、スマホを用いた勉強法を強く推奨している。
確かにスマホを駆使した勉強法は場所や時間、環境にとらわれず、いつでも質の高い勉強ができるので、私個人としてもおすすめしたいところである。
仮に私が今高校生ならスタディサプリは非常に気になるところである。
非常に安いし、高価な予備校に通う必要もないだろうから、裕福な家庭とそうでない家庭の有利さは昔と比較したらなくなってきている印象である。
アマゾンオーディブルでも今なら無料TRYができるようです。
英語教材などを無料TRYしてみてリスニング対策を行っていはいかがでしょうか?
「新TOEICテストに出る順」、「究極の英語リスニング」
など今は本当に安くていいものがなんでも試せるいい時代だと思います。
崩れつつある外科医の徒弟制度
外科医は内科医と比較して職人気質の様なものが重視されやすい。
なんとなくイメージがつきやすいと思うし、実際見渡しても体育会出身の医師が多い印象である。
外科医のイメージといえば元気はつらつといったイメージ
内科医のイメージは物静かで寡黙、知的なイメージ
医師の中でよく言われる外科医はなんでも出来るが、何も知らない。
内科医はなんでも知っているが、何もできない。
などと言われるのは医師なら一度は聞いたことがあるかもしれない。
とにかく外科医は手術に関しては本で勉強して知識を蓄えるというよりは、実際に手術に入って師匠となる指導医に直接手術のやり方を教えてもらうしか成長する場がなかった。指導医と性格が合わなかったり、可愛がってもらえなかったりすると成長の機会は失われる。なので指導医の機嫌はとる必要があったし、年功序列を重んじる必要があった。当然、指導医の言うことがいつも正しいわけではないが、なかなかtrainee(指導を受ける立場)は指導医の間違いや考え方の違いを主張できないことが多かった。
しかし、そんな外科医の縦社会も徐々に崩れつつある。
最近、日本の医療現場以外の社会でも年功序列や終身雇用制が崩壊しつつある様である。
堀江氏はよく本でも書いてある様に、テクノロジーの台頭、特にスマホの普及である。
上記の本でも書いてあることだが、全ての情報が限定的に共有されていたため、時代からずれたシステムが疑問視されずに維持されたいた。
スマホの普及で情報が共有される様になったし、個人の力でスマホ一つでビジネスを始めることが出来る時代になったので、個人の力が強くなり、会社に頼る必要がなくなったことが大きな要因だろう。
腹腔鏡手術により、手術が動画で保存される。仮に手術に入れなくても後で見返すこともできる。また、画面に映っていることが手術の全てで、視野を手術に入っている人全員で共有しているので意思統一がしやすい。など外科医にとってもメリットが大きいです。
手術の動画を保存して何度も復習できるのでどこをどんな風に切開するか。左手はどんな風に使うか。あの血管は何なのか?手術動画は何回見ても勉強になります。
また、同じ施設の指導医だけでなく、全国のトップナイフの動画も公開されているので、若手でもセンスのある人はすぐに手術が上手になります。多少若くても、そこらの指導医より上手な若手も実は結構いたりします。
この様な時代の流れは腹腔鏡というテクノロジーによりもたらされたと言えるし、個々の能力がより重視される様な時代になったとも言えると思います。
今後、ダビンチの導入など、手術もテクノロジーの変化により様変わりし、外科医同士の付き合い方すら変化していくかもしれません。
大腸がんと診断されたら
大腸がんと診断されたら?
- 治るのか?治らないのか?
- どうしたらいいのか?
まさか、、、自分(もしくは自分の友人、親)が?
色々なことを考えると思われます。
結論から言うと
治るか治らないかはその人の診断された時のステージによります。
しかし、大腸がんの場合はステージ4であっても、治癒する可能性があるので、諦める必要はなく、前向きにがんと向き合うことが重要と思います。
ステージごとの治療方針
といったイメージでいいかと思います。
大腸がんの内視鏡治療
大腸がんの手術
他にも、最近は手術前に抗がん剤を投与したり、直腸がんの場合は放射線治療を行うこともあり、手術をベースとして、その患者さんに合った治療が選択されます。
ただし、事前に患者さんやその周りの人も知識があった方が良いので、
患者さんのための大腸癌治療ガイドライン
という本も売られているので、医師の説明を受ける前に一読しておくと良いでしょう。
読んでいて、疑問点があれば医師に直接聞くのがいいでしょう。
そのほうが、お互いスムーズに治療に進めることが多いでしょう。
上記の本は大腸癌研究会が発行しているので、現時点では少し古いですが、間違ったことは書かれていません。
健康の結論 堀江貴文 予防できるがん
2018年にホリエモンの執筆した書籍、健康の結論に関する記事を書きます。
本書の最大のメリットは医療従事者でない人でも、十分に噛み砕かれた説明がされていて、具体的にどうすれば良いのかが書かれている。
堀江氏は医者ではないので、胃がんや大腸がんに関しても独特の理解をされており、具体的な数字にははっきりした根拠があるデータではないですが、我々が肌で感じていても医師として具体的な数字を言いにくことを言い切ってくれていることです。しかも、決して間違ったことは言っておらず、いずれも臨床的に重要なポイントが抑えられており、具体的にどうしたらいいかの内容には同意できる点が多いので意見を書きます。
「予防できる癌で亡くなってしまう人が多すぎる」
癌の発生部位と、年齢調整を表に示します。
予防しやすいがん
大腸がんや胃がんは検診を定期的に受けることでほぼ確実に予防できます。予防できないにしても、早期治療で根治しやすい癌です。
予防する方法があるがん
口腔がん、喉頭がんの原因のメインはタバコです。タバコさえやめればかなり予防できます。禁煙する必要がありますが。
食道がんはタバコも関係ありますが、メインの原因は実はアルコールです。ただ、喫煙、飲酒の習慣を改めるのは難しいのもよく分かります。食道がんは胃カメラで早期発見できるので、胃がん検診も兼ねて、飲酒習慣のある人は胃カメラを毎年受ければ盤石だと思います。
肝臓がんも多くは肝炎ウイルスによるし、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)感染が原因です。肝炎ウイルスは治療薬があるし、HPVはワクチンがあります。
生活習慣を見直すのは、いうのは簡単ですが、実際に行動を移すとなかなか継続しません。
なので、習慣を見直すよりも検診を受けるとか、ワクチンを接種する方が現実的ではないかと個人的には思います。
肺がん
一番多いのは肺がんになりますが、肺がんを完全に予防するのは現状では難しいです。
検診でXpを撮影しますが、Xpで写らない、もしくは正常とも異常とも取れる陰影であるケースがかなり多いので完全に予防するのは難しいでしょう。
タバコが原因と思われるかもしれませんが、肺がんの約半分はタバコとは関係ないと言われています。
よって肺がんの早期発見、早期治療はまだまだ今後の課題です。
*1:国立がん研究センター がん情報サービス