医師の本棚

30代の男性医師。読んだ本の感想や医療情報、医学部受験のことを思うままに書きます。

若手外科医が必読の医学書6選

試験を受けるわけではないから問題集は必要ないと思われるかもしれませんが、知っておかないといけないが、知らなかったことが必ずあるはずです。

日常診療でたまたま接することがなかった重要事項が必ずあるはず。

問題集と思わずに、知っておくべきこととして読んでみるといいでしょう。

 

しかも、ほとんどの外科医は専門医試験を受けると思うので早くから準備するという意味でも早めに読むことをおすすめします。

ちなみの今年の外科専門医試験は試験日が延期された様です。

 

近年は消化器外科の症例で一番多いのは腹腔鏡での大腸がん手術(ラパ腸)の習得が若手の必須項目だと思われます。技術認定の取得を意識したラパ腸の解説書で個人的な一押しは本書です。

 

わざわざ取り上げる必要もないぐらい有名な一冊。先輩が絶対に持っているのでわざわざ買わなくても良い本とも言える。それぐらい有名な本だが、ラパロ全盛の時代になっても非常に解剖の理解が深まる一冊なので、先輩に借りるなり、買うなりしてとにかく一読しておくことをお勧めする。

術者の立ち位置からの景色をイラストにしている、非常に実践的な外科手術の入門書です。

若干古い本であるが、こちらも購入をお勧めする。特に消化器外科医にお勧めの部分は肝臓の細かい解剖の解説部分だし、呼吸器外科医にお勧めの部分は肺の区域の解剖の解説。

コンパクトにまとめられており、長年重宝する一冊である。

 

外科医でも少しは内視鏡の知識が必要でしょう。外科レベルで最低限知っておかないといけないことを非常に詳しく書いている。分厚い教科書で、マニアックな画像所見などは割愛されており、癌に関する詳細な考察が物語形式で書かれており、読みやすく勉強になるし、実践的な一冊である。

 

化学療法の有害事象対策が非常に詳しく書かれている一冊。

化学療法はすぐに新しい薬が出るので、できるだけ新しいものを購入する必要があるし、度々書い直す必要がある。本書は非常に実践的で即使える知識が書かれているので非常におすすめである。