消化器内科志望の研修医へ
入会するべき学会
消化器内科のキャリアで必須の専門医は直近では
- 内科専門医
- 消化器内視鏡専門医 (日本消化器内視鏡学会)
- 消化器病学会専門医 (日本消化器病学会)
の3つが基本になります。内科専門医は他の内科全般と同じなので敢えて触れません。
消化器内視鏡専門医と消化器病学会専門医の取得のためには、二つとも試験をパスする必要があります。
受験資格は入会して5年以上が経過しないといけないです。つまり早く入会した方が早くに試験を受けることができます。
なので消化器病学会、消化器内視鏡学会は研修医になってすぐに入会する方が良いです。
早く入会しておく必要が
施設によってはジオンはやっていないかもしれませんが、講習を受けておくだけで
資格が与えられるのでオススメです。
また、大腸肛門病専門医は申請時に継続5年以上本学会員である必要があります。
同様に、消化器病学会、消化器内視鏡学会も専門医取得に学会に5年以上入会している必要があります。
取得する専門医から逆算して、
上記3つは少なくとも早めに入って、試験を早めに受けるのが有利と思われます。
また、全国学会の参加費が病院から一部支給されるのであれば今ならギリギリ間に合うのでJDDWは参加しておく方が良いです。web開催なので実際に足を運ぶことができなくても参加の実績にはなりますので。
おすすめ本
上部消化管内視鏡診断マル秘ノート
初学者の上部消化管内視鏡で最も重要なことは早期胃癌を見落とさずにしっかりした所見をレポートに書くことができるようになることだと思う。癌に特化して、知っておかないといけない知識がまとめられており、病理にも踏み込んで非常に詳しく解説されている。臨床経験がなくても十分に理解できる内容なので消化器内科を志望する研修医は全員読んでおくべきだと思われる。
画像診断に強くなるワンポイントレッスン
正常のCT画像の解剖から解説してくれており、その後、common diseaseの画像解説が加えられており研修医が終わっても長く使う一冊です。レジデントノートの特集をまとめた書籍です。救急外来で撮影したCTを本書で復習するのが良いと思います。
肝臓の区域の正常解剖の部分は非常に丁寧な説明でおすすめです。胸部の正常解剖の区域の説明も同じぐらい丁寧にされています。
各種ガイドライン
最終的には遅かれ早かれ読むことになるので患者数の多い胃癌、大腸癌、膵癌あたりの各種ガイドラインは早くから読んでおくことをおすすめします。