医師の本棚

30代の男性医師。読んだ本の感想や医療情報、医学部受験のことを思うままに書きます。

大腸がんと診断されたら

大腸がんと診断されたら?

 

  1. 治るのか?治らないのか?
  2. どうしたらいいのか?

 

まさか、、、自分(もしくは自分の友人、親)が?

 色々なことを考えると思われます。

 

結論から言うと

治るか治らないかはその人の診断された時のステージによります。

しかし、大腸がんの場合はステージ4であっても、治癒する可能性があるので、諦める必要はなく、前向きにがんと向き合うことが重要と思います。

ステージごとの治療方針

早期        内視鏡治療

進行癌 (stage 1-2)  手術

進行癌 (stage 3-4)    手術+抗がん剤

といったイメージでいいかと思います。

 大腸がんの内視鏡治療
大腸がんの手術

他にも、最近は手術前に抗がん剤を投与したり、直腸がんの場合は放射線治療を行うこともあり、手術をベースとして、その患者さんに合った治療が選択されます。

ただし、事前に患者さんやその周りの人も知識があった方が良いので、

患者さんのための大腸癌治療ガイドライン 

という本も売られているので、医師の説明を受ける前に一読しておくと良いでしょう。

読んでいて、疑問点があれば医師に直接聞くのがいいでしょう。

そのほうが、お互いスムーズに治療に進めることが多いでしょう。

上記の本は大腸癌研究会が発行しているので、現時点では少し古いですが、間違ったことは書かれていません。