医師の本棚

30代の男性医師。読んだ本の感想や医療情報、医学部受験のことを思うままに書きます。

医学部合格のためには?

医学部合格のためには?

シンプルに非常に難しいです。

医者の息子はほとんどが医学部を目指しますが、実際に合格できるのは半分も満たないと思います。

裏口とか、色々言われていた時期もあるようですが、よほど特殊なケースを除いてもほとんどないと思います。

最近は金沢医科大学の子女入試が出た様で、そちらは難易度は下がりますが、対象者はかなり限られます。

 

地方の国立の地域枠は、非常にハードルが下がっている時期もあったので、調べてみると良いでしょう。驚くような低い成績で医学部に入学している人を見たこともあります。事情が事情なので、良いかどうかは置いておいて、地域枠の推薦が得られる可能性がある人は早くからの準備が望ましいです。

地域枠を取れそうでも。単純に成績を上げるしかないのは変わりませんが。

地域枠が無理な場合は、諦めて勉強しましょう。

 

医師になりたいと思っても、多くの人が偏差値というハードルに阻まれてに夢を諦めていると思います。

私立は数千万円という額を準備する必要があります。

最近は奨学金制度も充実しており、ご両親と相談して、国立にこだわるよりも私立も視野に入れて検討するのも悪くないと思います。

学歴差別がないか?というと難しいところではあります。

一般社会でも東大出た人は就職有利ですが、そんな認識です。

教授になりたい場合など、特殊な例を除けば本人次第なので、医学部に関しては入れるところに入っておくことも重要ではないでしょうか。

ただし、それでもかなりの難関で、いわゆる底辺私大と言われるところでも旧帝国大学の理系学部や早慶の理系ぐらいのレベルは超えてきます。

センター試験

国立の場合はセンターで高得点。もちろんその通りで、どんなにこけても85%はないと願書をどこにも出せないです。

ただし、センター対策だけやろうとする人がたまにいますが、正直に言うとこれもオススメできません。理系科目は二次で医学部レベルまで持っていかないとセンターで安定して満点近い点数を狙うのは難しいです。

実際の合格者のほとんどは、二次試験でもそれなりのレベルがあって、という人がほとんどです。

英語は必ず時間をかけましょう。理系、文系問わず必要であり、かけた時間の分だけ報われやすい科目でもあります。

理系科目のセンター対策はほとんど不要、ぐらいまで二次試験対策を完璧にしてセンター1ヶ月前ぐらいからセンターをさらっと流すぐらいが現実的なところです。

文系科目は1年通してゆっくりと対策すべきでしょう。文系科目は直前に詰め込むものではないと考えます。

 

「「センター試験頑張って!」」の写真[モデル:河村友歌]