医師の本棚

30代の男性医師。読んだ本の感想や医療情報、医学部受験のことを思うままに書きます。

面接 国公立医学部

対象:医学部二次試験 面接対策が必要な人

面接に関して。

 

鋭い質問に一瞬たじろぐインタビュイー

何を聞かれるのか?

面接で落ちることはあるのか?

 

気になる事はたくさんあると思います。

対策本もたくさん出ているので、そちらに関しては本を参考にして下さい。

医学部面接対策ノートで検索すればhitするはずです。

以下は、私の個人的な意見を書きます。

 
地方編 

 地方の大学が一番気にするところは出身、親が開業医かどうか?だと思います。

例えば大阪出身の開業医の息子が愛媛大学を受験するとしましょう。

どう考えても、愛媛大学センター試験の具合で願書が出された。そして、卒業後は大阪に帰ると思うでしょう。卒業後も愛媛に残って、愛媛の医療を支える可能性は低いわけです。すると、面接では不利になると思います。

愛媛大学で有利なのは出身が愛媛で、愛媛大好き、一生愛媛で働きます、みたいなことをアピールすると面接では有利だと思います。

もちろん、試験の結果がほとんどだと思いますが、点数が同じであった場合は愛媛の医療を支えてくれそうな人が選ばれると思います。あくまで、支えてくれそうな人。ということではありますが。

何しろ医学部は6年もあるし、18歳の人の考えは6年あると色々変わることも面接官はよく分かっています。

ですが、地元に残って一緒に医療を支えたいと考えているはずなので、地元に残りそうな人が選ばれると思います。

地方国立の地域枠はそんな背景から致し方なく生まれたものだと個人的に認識しています。

旧帝国大学

旧帝国大学は地元ほど残ってくれる人を取ろうとはしないでしょう。ほとんどの人が旧帝国大学卒業のメリットを生かすためにわざわざ他へ行く理由がないので、そんな無理なことをしなくてもほとんどが自学のために働くわけです。

以下、推測かつ偏見になります。

その地域の有名私立はやや不利とは言わないですが、メリットにならないと思います。おそらく東大は灘や開成ばっかりだろうし、京大、阪大でも灘や東大寺学園、甲陽高校ばかりで、お前もか。的な感じで少し飽きられている様に思います。

大学でも学生の多様化、などと言われたこともあるので、旧帝国大学医学部面接において灘、開成といったブランドは大した意味はないと思います。

むしろ、公立高校から頑張って難関大学を受験しました。という様な人の方がガッツがありそうな気がするし、面白そうだと思って好印象な気がします。

 

対策のしようもない様なことばかり書きましたが、我々医師側からすると採用時の面接なんてのはこの様にいい加減だと思います。医師側も当然、それを分かっているので面接でどうこうしようとは思っていないだろうし、面接官も複数人いるので基準を統一できません。

ですので、面接はあくまで参考程度に思っておいて二次試験で頑張るのが筋だと思います。

以上、面接に関しては何も分からないので、個人的に思うことを書きました。