医師の本棚

30代の男性医師。読んだ本の感想や医療情報、医学部受験のことを思うままに書きます。

大腸カメラの前日の食事について

大腸カメラを受けるが、前日、当日の食事はどうしたらいいのか?

 

ネットで調べると色々書かれています。

先日、大腸カメラを受けたので、前日、当日の食事について、大腸カメラの施行医、また検査された被験者、両方の立場から記事を書きます。

前日キノコ類はやめましょう

基本的には、水分は何を飲んでも良いでしょう。

コーヒーなどのカフェインは全く問題ありません。

液状のものならば、検査に支障はないです。

前日の飲酒を控えましょう、などと言われることもあるかもしれませんが、検査自体だけのことを考えれば、多少の飲酒も問題ありません。

 

要は、前日食べたものが大腸に到達した時点で消化液で液状になっていれば良いです。

ですので、飲み物はそもそも液体なので前日は何を飲んでも検査自体に影響はありません。

 

 

 

 

大腸内視鏡の検査用に、専用の検査食がネットで販売されています。

万全を期すなら購入を検討しても良いかもしれません。内容を見てもお分かり頂けると思いますが、泥状の食事で、液体に近いものです。

 

特に注意した方が良いのが、消化液で溶かされない(消化されないもの)です。

キノコ類、こんにゃく類、タケノコなどは全く消化されません。

大腸カメラをするとキノコ、こんにゃく、タケノコはそのまま映ります。

実際に大腸カメラをするようになってから、キノコ、こんにゃく、タケノコって消化されないんだと実感しました。ネギやピーマンなどの野菜類なんかも消化されずにそのまま残っていることが多いです。

 

ネットで大腸カメラ前日の食事に関して調べてみると肉類ダメ、乳製品ダメ、穀類ダメなどかなり禁止事項が多い書き方がされていることが多いですが、これも少し大げさな気もします。

こういった制限のせいで検査から遠ざかっているような結果になっている気もしますが、実際はそこまで神経質にならなくても良い気がします。

キノコ類、こんにゃく類、タケノコ、野菜類以外はそれほど大きな問題にならないことが多いでしょう。

 

検査前日の食事

実際の私の前日の夕食は豚丼でした。

患者としては最悪ですが、野菜やキノコだけ避けて普通に晩御飯を食べました。

特に問題なかったです。

 

結局何が言いたいかと言うと、あまり神経質になる必要はなく、キノコ、こんにゃく、タケノコなどさえ前日に食べなければ大きな問題はないので気軽に検査を受けましょう。

と強調したいです。

 

費用に関してですが、私はポリープなど、内視鏡治療の必要な 病変はなかったので6500円程度でした。気軽に受けられる金額だと思います。