医師の本棚

30代の男性医師。読んだ本の感想や医療情報、医学部受験のことを思うままに書きます。

研修医が読むべきおすすめ本 6選

4月から研修医として働く皆さんが読んでおくべきと私が思う本を提示します。

個人的に勧めるものなので、ご意見等あれば頂ければ幸いです。

 

あと一気に購入するのではなく、ローテートする診療科に併せて適宜購入することをおすすめします。

1つ上の先輩の意見を参考するべきだし、先輩のいらないものをもらえたりするので、慌てて購入しなくて良いと思います。

本よりも、せっかくの現場なので、現場を優先しながら適宜座学もいいと思います。

 

 

1位:医学生・若手医師のための誰も教えてくれなかったおカネの話

医療の勉強の本について知りたかったかもしれませんが、いずれはお金の問題にぶち当たることになります(足りる、足りないとかそういう問題ではなく)。バイトをする医師がたくさんいますが、時間を切り売りしているのを見ても結局早くからお金のことに敏感になると、自分の大切な時間を守ることができます。著者のDr.K氏は日本株のバリュー株投資で財産を築いていますが、特に投資を勧めている訳ではないです。

医師特有のお得なサイトや学会入会、新幹線移動、飛行機移動など、節約のことであったり、税金のことであったり、とにかくお金のことは若いうちから少しずつ触れておくことが重要です。

2位:画像診断に強くなるワンポイントレッスン

正常のCT画像の解剖から解説してくれており、その後、common diseaseの画像解説が加えられており研修医が終わっても長く使う一冊です。レジデントノートの特集をまとめた書籍です。救急外来で撮影したCTを本書で復習するのが良いと思います。

3位:Dr.林の当直裏御法度 

林先生の救急の本は当直の度に少しずつ読み進めると良いでしょう。読みやすいので印象に残りやすいです。シンプルにおすすめします。

4位:サンフォード感染症治療ガイド2019

これを持ち歩いている研修医はちょっとすごいと思います。せっかくなので早めに入手しましょう。これを使いこなすのには慣れがいるので、診療科を問わず、すぐに購入して持っておくと良いでしょう。内科、外科問わず感染症には悩まされることが多いので。昔は毎年もらえたけど、最近は自分で買わないといけなくなってきています。

5位:麻酔科研修チェックノート

麻酔科のローテートのド定番。すごくいい本。一つ上にもらえるかもしれないので、ギリギリまで買う必要はないと思います。基本的なことは書いてある。ローカルルールは適宜書き込みを加えていけばいいと思います。

6位:輸液を学ぶ人のために

輸液の本は色々出ていますが、私が研修した施設では上記が流行っていました。インアウトバランスのことをしっかり学べる様に思います。インアウトバランスと抗菌剤を学ぶ機会は研修医が一番時間の取れるタイミングなのでしっかりと勉強すると良いでしょう。どちらかというと、本書は学術的な本、というよりは、1秒で何滴の輸液が。の様に、実践重視の本だと思います。

 

上記6冊は全ての研修医におすすめできる本です。診療科を問わず、早くから読んで欲しいもの6冊おすすめしました。医学の勉強だけでなく、金融知識も早くからアンテナを張ることで、より良い人生を。

本をおすすめしましたが、基本的には本で勉強するよりも、目の前の患者さんのことを一生懸命勉強する方がためになると思います。